第1話 女用心棒バルサ
というわけで、DVDですが。
所用を済ませ帰宅したら、既に宅配されていました。なので、夜半からアニメ観賞です。ちょっくらどきどきしつつ再生した途端……
あいうぉんとぅーしゃーにょーにゅー!
やはりラルクでした。夜中に、なんちゃって英語な美声はきついものがあります。曲調も、さほど「守り人」ワールドと一致しないよーな……
まあいいです。画像が美しいので、多少の事は大丈夫。と自己暗示をかけつつ、手首骨折しそうな角度でチャグム連れて崖から飛び出すバルサとか、なぜかセンターでキメ笑みを浮かべる出っ歯とか、問答無用に見返り美人であるタンダとか、悪の総統と悪魔博士とその他ショッカーのごときお宮組み連中を見ているうちに、あっという間に本編です。
なにやら荒涼とした美しさのある山の峰が見えます。予告画像では、油断したら木をなぎ倒してタタリ神でも出没しそうだなぁとみていたのですが、バルサが立っている場所を見ると、そうでもないようですな。標高の高い場所は強風で草木一本茂らないという感じで、北アルプスに近い感じです。
バルサさん、独り言を風に散らしつつ、山を下ります。なにやらそこは立派な農村部。棚田ですな。ここでヤクーの伝承歌が聞こえてきます。歌っているのは田舎チルドレン。古ベトナムのような風景です。
街道に出ると、行きかう人の量も増えました。肌が白く、髪形も変わってきます。デジ○ン進化ー! ではなく、都方面の街道に出たようです。おお、なんか塚らしきものが……街道の距離まで測られているとは、相当整備されているようですな。
そこを歩くバルサさんを気にする男が一人。バルサから口火を切ります。
バルサ「なんだい?」
選択肢@「いや君、どこかであった事ないかな? そこでお茶でもどう?」
A「ようようねえちゃんいいケツしてんなあ」
といった一世代昔のナンパという展開ではなく、どうやらその商人らしき中年、異国人かつ短槍をもつバルサが珍しいようです。多少の世間話に興じます。
バルサ「短槍のメンテナンスをしてもらうのさ」
男「メンテ……ナンス?」
めんてなんす
いやまあいいです。脚本に細心の注意を払うからこそ生まれる神山マジックの為なら、この胸中をくすぶらせる違和感など瑣末極まらんというもの。それにほら、空綺麗ですし。振り売りっぽい人など興味を引かれるモブ(脇役)の方もちらちら垣間見させていただきましたし。
そんなこんなで橋が近づき……おや、バルサさんの靴、スリッパですか? かかとが固定・保護されていない靴は、用心棒としての立ち回り上、いかがなものか……とか思っているうちの、あのナンパ中年(誤)がまたしても声をかけてきました。どうやら向こうの橋を行くのは王族の一行だとの事。
しゃらん……しゃらん……しゃらん……
クソ遅い一寸ずり歩行です。あの速度で国まで来られたら、そりゃタルサン王子だってキレます。きっと民からの目に見えないところでは、ものすごいスピードアップして、持久走とかかましてるに違いありません。あたかも江戸時代の参勤交代時の大名行列のごとく。
そうこうしてると、太った白ヤックル(誤)がぶもーとかいって急に暴れだし、橋からモノがばらばらと落ちます。チャグムも必死にしがみつきますが、そこはお箸より重いものを持った事がないであろう軟弱プリンス、一回の懸垂もみせず青弓川へダイブです。
それを見て機をはかっていたバルサ。おお、石の間ではなく、木の幹にざっくり槍をブッ刺しました。槍投げで。腕力どんだけぇー。
いやそんな最近流行のフレーズを用いてツッコんでいる場合ではありません。バルサは皇子を何とか引っつかみ……あれ? 掴めた。つかみ損ねてない。ピンチは?
と思っていたら、凶悪変形したぬりかべのごとき、破壊しとげとげした牛車ぷらす肥えたホワイトヤックル(しつこい)が上流からバルサとチャグムに追いつき、衝突しました。手を滑らせるより露骨なピンチです。
すると、なにやら水泡のようなものが二人を包み込み、露骨なピンチから表面張力(違)によって守ります。なんというか地味なスーパーサ○ヤ人です。主観的には、水がぬめるほうが面白そうに感じていたのですが、まあコレもありやもしれません。
そしてプリンセスホールドでプリンスを助け出したバルサ。あの後、あの槍、あの木まで登って必死に引っこ抜いたんでしょうか?
さて、舞台は変わって……光扇京の、扇の下ですかね。時代劇で見たことのあるような町並み、そして橋です。そしてその橋の下から飛び出してきたのは歯……もとい、歯を飛び出させたトーヤです。ちっさいですね。
トーヤ「なぁんだ、やっぱりタンダかぁ!」
タンダ「や」
といって片手を挙げ車掌のごときポージングで挨拶をこなす、なんだこの美形。いわずもがなタンダなのですが、貧乏臭い茶髪ぼうぼう中年ではなく、黒髪お団子ヘアーの文学系爽やか青年です。きっと短パンを履いてもスネ毛1本すら見えなかろうと推測もたやすい奇跡の美中年ぶりを発揮しております。
タンダ「薬草の注文が入ってね。二、三日は扇の下にいるから……」
タンダのくせにまともな経済活動を行っております(どんな偏見だ)。このタンダ、そこらへんの雑草を煮て食ったり鳥の巣から卵盗んだりといった、世捨て人臭が薄いです。いやそんな感覚を抱いているDNDDこそダメだという事はわかっていますので、ツッコまずにいてください。ええ。
髪の毛とかなびかせて虚空を見上げ、微笑む口元もステキな苦笑い。なんか自分の描くタンダがどこまでアレなのか突きつけられ、ちょっぴり針のむしろ気分を堪能させていただきました。
そして夜。バルサは豚丼で夕ご飯。ほほう、これが噂の「今週ノ飯」というやつですな。コメなんぞ久しく口にしていないDNDDも、ちょっとのどを鳴らしました。それにしても周りの群衆の方も生気にあふれ楽しそうです。
そこにまぎれ切れていない、怪しげな男四人衆。バルサは四角い銭で勘定を置いて立ち去ります……あ、具ばっか食べておコメ減ってないや。お百姓さんが泣きますよ!
そしてまあ、なんだかんだとあって、二ノ宮さんの宮殿まで招かれます。このあたりはご覧いただくしかありませんが、追っ手にかかった二ノ妃さんの手下を、手馴れた動作で容赦なく叩きのめす様は格好良いとしかいいようがありません。まあ槍の柄に洞窟迷路の地図がないことが気がかりですが、適当に隠してあるのでしょう。
そんでもって、温水プールもビックリな巨大風呂で露出度の低い金太郎のような前掛け姿にて入浴し、またしてもご飯タイムです。あれ? 「今週ノ飯」リターン? 高級料亭のようなアレ、なんか扇子の上にギンナン2個だけとか、田楽3個の為にカサ地蔵のカサひっくりかえしたような皿を持ち出してくる料理群です。いくらなんだろうなあ。
次にバルサ、偉そうなメタボリックシンドローム男から、袖の下を受け取り(誤ってはいない表現)、寝室へと招かれます。おう、二、三十畳はくだらない布団が。DNDDだったら絶対に端っこから端っこまでごろごろ横転して均等にへこませた挙句、くるぐる身体に巻きつけてスイスロールのフリとかしたり、無駄にシーツをはいで布団の生地を確かめたりしますが(迷惑)、さすがはバルサ、ちょっと槍の刃先を確かめた後は豪胆にも睡魔に身をゆだねました。
そうのうちに、カクカクと半寝もあらわなチャグムと、それを連れた二ノ妃が登場です。そしてここから妃のターンが始まります。
二ノ妃「そなたはなぜわたしたちが、かような時間に訪ねたか、不思議に思っておろうな」
バルサ(下心があるからに決まってんじゃねーか)
といった心境も見え隠れする表情をかもしだしつつ、バルサは彼女の話を聞きます。おや? シュガ→かしずき? 傅(かしず)くのを許されるって。この若さで。いやあエリートだ!
二ノ妃「寝姿を見させたところ、なにやら得体の知れないものが取り付いているということ」
エリートだからって、そこまで分かるんですかっ!?
いや、なんというか……星読みって、星以外も読めるんですね。
ニノ妃「ヤクーの呪術師に相談してみようという事に……」
まず上司では?
と思っていたら、ちゃんと上司の聖導師にも伝えたとの事。まあそのせいで暗殺計画が勃発してるわけですが、流れとしては自然です。
そしてかーちゃんの涙に機敏に反応したチャグムが、プリンス臭丸出しの横柄な言葉でバルサに噛み付きますが、二ノ妃はそれを押しとどめて涙声です。
二ノ妃「行くのじゃチャグム。この者と共に……」
バルサ&チャグム Σ(゜д゜)
もう付いていくの決定されてます。ここら辺は切羽詰った人間のなりふり構わずというか、とりあえずオレ一番というか、小気味よいほどのマイロード爆走を見せ付けてくれます彼女。バルサは「卑怯とも言いたくなる」と言いますが、バーチャルでこの場面を突きつけられると、確かに身勝手さな卑怯が浮き彫りです。
そして目前にぶちまけられた金銀財宝にも宮で殺陣をすんのかとの脅しにも屈せず、バルサは槍を手元に引き寄せて突きつけ……
あれ? 八人の命の話ここで出すんですか? しかも「ちょっとうっぷんをはらしただけです」、のDNDD的名ぜりふがない。ふむ、わざわざシリアス場面にオチを付けたくなかったのでしょうかねぇ。
チャグム、いやいやと首を振りますが、お母さんは決然と無視を決め込みます。そして、チャグムに青い耳飾を託したニノ妃さん。いいですねえ。仲の良さそうな親子。まあとにかくニノ妃さんは、八人とか言われたら、当然何人目か聞いてくるわけですが。
バルサ「八人目の命にございます」
数えてた! ただ生きてるだけでなく、ちゃんと足し算も引き算も出来てるバルサだ! いやまあ、こんな場面で「何人目かなあ」とか言い出したら確かにダメダメでしょうけれど……
そして火をかけられた東京ドームのような寝間(これで寝間なんだから、皇子の布団はサッカーコートのような面積なんでしょうね)をバックにトンズラするお二人。物語は本格始動ですね。頑張ってください!
エンディングは、あたかもカオナシのような陰影を顔面に浮かばせたチャグム(サル刈り頭)がオンリーで出演してました。美しいエンディングです。
それでは、阿呆な四コマ漫画をどうぞ。
第1話漫画
第2話 逃げる者 追う者
ごっつ炎上するニノ宮をバックに、逃げるバルサとチャグム。おや、あの耳飾はルイシャですか。多分、一切合財ワケワカメであろうチャグムは、それでも必死に状況からパニックを起こすまいといった感じで歯を食いしばっています。まあ状況が分かっていないのは、お前のかーちゃんが女の涙で一人の三十路の運命に不可逆的なくさびをがっつり打ち込んでる最中に寝コケてたせいといえなくもないので、致し方ありません。
そんでもって場面は変わり……おお、シュガ君です。
しらが?
いやまあ、たしかに黒髪ばかりだと画面が黒ずんでアレなのも分かりますが。某アニメ関係者の方もある本で触れておられましたが、白い髪って弱弱しく感じるんですよねえ。持病・貧血とかだったらどうしましょう。どうもせんですが。
めらっさめらっさと景気良く火の粉と煙を産生し続ける二ノ宮を見守るロングしらがの背後に、誰かが歩み寄ります。
シュガ「ガカイ様」
ちっさいおっさんです。ガカイ様ちっさいおっさんです。しかもフード取ったら髪の毛とかも気の毒なおっさん丸出しです。弱点はつむじか? つむじなのか? それともセンター分けに隠されたソリコミ近辺か?
一ノ宮、イコールサグム殿下のカシズキらしいガカイ様は、二ノ宮のカシズキのシュガに、本音なのか本音だからこそ露骨な嫌味なのか微妙なせりふを並べ立てます。それを受け、シュガはどこかへ行ってしまいます。あれはさすがに不快に思うよなあ。
そしてやたらもさもさと中綿がはいってそうな服をしっかりフードまで着込んで、聖導師のとこまでやってきました。
聖導師「何用だ?」
何だこのひげ。
選択肢@実はキューティクルの死滅したガンダルフである。
選択肢A本当はお手入れを欠かしたダンブルドアである。
選択肢Bあわてんぼうのサンタクロースが、あわてすぎて衣装を間違えている。
選択肢Cひげにみせかけて、あの白いのは高麗人参(突然変異種)である。
選択肢Dあれこそが、未来の竜宮島(←アニメ『蒼穹のファフナー』より)の形状の原型である
いや軽くウソ五択クイズとかしてる場合ではない。なんかそうこうしている間に、この股割れしたひげ爺さん、「煙が立ち始めたら、火元であってもなくても潰さないと面子が立たない」という、政治という建前を持ったテロ思想にありがちなせりふをそれっぽい感じで述べます。それを受け入れ、裏政治に身をやつすことに決めたシュガを相手に、ここでまたしてもオリジナルな展開を見せ、帝でないと水妖のくっついたチャグムは殺せないとの事。
聖導師「帝は御簾の裏で泣いておられた……」
泣いておられたんですか!? うーん……ふーん……どうやらこの帝は、「オレ帝だから」を馬鹿の一つ覚えとして自滅ロードをひた走るのではないようで。
そしてなにやら追っ手の話になり……
聖導師「帝の陰に仕える、狩人達だ!」
ミカド戦隊カリュウドレンジャー☆
というキャッチフレーズが違和感無い、印象はおそろいでも細工が微妙に違う感じのユニフォームに恥ずかしげもなくくるまっている人たち(恐らくそれなりにイイ年齢ズ)が現れました。室内だからカサとればいいのに。
そして「ママったら今日うっかりして魚やきすぎちゃった♪」とかいって皿にさらされた、焼け残ったほっけの骨のような無残な二ノ宮の寝所を前に立ち尽くすシュガ君。二ノ妃と気まずげに目をあわせて、場面は変転します。
虚弱皇子を背に、バルサは扇ノ下をひた走り、トーヤの橋の下の家(家?)へと到着します。しっ、と示す小指のしぐさがいいですね。ここはやっぱり異世界なんだー、と不意に感じられる一瞬がとてつもなく好ましいです。
トーヤ「じゃあまだ、タンダには会ってないんですか?」
バルサ「? あいつ、ここにいるのかい?」
トーヤ「ええ、もう丸二年だから、そろそろバルサ姐さんも帰るころだろうって……」
なんというタンダ第六感。愛のレーダーがエスパー級。二年ものブランクなどいざ知らず、誤差は半日ありません。
ところでなんか妙な感じがしていたのですが、やっと分かりました。トーヤの口調です。なんか第1話ではタンダの爽やかな後光にやられてうっかりしていましたが、トーヤの奴タンダの名前は呼び捨てるくせに、会話は丁寧語を入れたり飛び抜かしたりばらばらなんですよ。そんなもんかもしれませんが、なんだかむずむずします。
まあそんでもって、頼まれ屋らしく、バルサから頼まれるトーヤとサヤ。一万ルガル金貨。どれくらいのお金なんでしょうねえ。馬って自動車みたいなものなんでしょうかね? 旅に適したってことは、ジープ位の値段でしょうか?
トーヤ「俺はこの近辺で、一番使える頼まれ屋って言われてるんだぜ!」
非常に自称くさい自称です。まあ大人の応答でそれを受け流しつつ、買い物に出る二人を見送ってから、バルサはチャグムに膝こぞう薬をやって寝かしつけます。おやまあ、原作の手ぬぐいの表現はカットですか。そして、お宝の始末を始めるバルサ。どうやら隠す事にしたようです。
バルサ「お妃様……時が来たら使わせてもらうよ」
便所に沈めています。一般的には下々は目にすることさえ出来なさそうな金銀財宝を、がっつり便所穴の水流に沈めています。まあ、川だからいいのでしょうか……上流から汚物が流れてこないと良いんですが……
そしてバルサさん、槍を検分してます。ただでさえ刃先の調子が良くないときに木の幹に打ち込むという荒業をやってのけた結果、芯でもゆがんだのでしょうか。なんか接合部から、きっちり柄とあっていないカチャカチャという音がしています(まあ多少は「あそび」の部分はあるものでしょうが)。その場しのぎで紐で連結部分を補強して……
その内に、背後から青い光が! いわずと知れたチャグムです。腹から発光してます。しかし、口から出ているのは妙な青い光。妃が言ってた、妙な言葉ではないような……まあ、うわ言というものはえてして妙なものですよね。「み、味噌……」とか(実話)。
そして、おチャグが夢に感じる思いは「生きていたい」であるとのこと。なんで「帰りたい」をやめたんでしょね? DNDDはあの「帰りたい」は「ナユグに帰りたい=無事に生まれるまで守ってくれ」だと思っていたので、あのままでもいいと思うのですが……まあ、後々の展開に関わっていくポイントの一つでしょう。
そしておかっぱ頭にヘアスタイルを決めた馬に狙いを決めたトーヤに、カリュウドレッド(違)が接触します。意味深な言葉で印象を残し、それがバルサに伝わり……カリュウドレッド(しつこい)の陽動作戦でしょうか。その後、急いで荷をまとめて橋の下から離れるバルサたちを二階から見下ろす、なにやらあやしいカサかぶったロンゲもいたので(室内だからカサは(以下略))、まず間違いありませんね。
不承不承な感じのチャグムと共に、バルサは農道へとたどり着きます。つい一日前の昼に通ったところに似た(あるいは同じ?)田んぼのあぜの中央を突っ切る一本道ですね。おや、月が二つありますよ。
バルサ「二つ月……!」
一つの時もあるんですか? いやそれとも、二つは同時に満ち欠けするのか。ちょっと気になります。
そして背後を振り向くと、複数名の、明確に怪しい人影が! バルサが気づいた事を悟ると、ぶあっとカサを投げあげて……
何で投げるんですか? なにゆえに気づくのを待っているんですか?
いやまあいいですけど……気づいてもらえてよかったですね。気づいてもらえなかったら寂しいっつーかむなしいですよね。こちとらイイとしこいてお揃いの服着て夜勤した挙句に登場シーンまで地味に、なんてなったらイラっときますよね。もしかしたらバルサの逆ギレまで招くやもしれません。哀れな。
そんなこんなで2話目は終了です。よろしければ、二巻目の感想でお会いしましょう。では、以下は阿呆な四コマです。
第2話漫画