5日目
で、インド最後の夜明けが、これかい↓

かつて類を見ぬ朝靄。ベランダ向こうが、ちっとも見えません。
ベランダそのものは、こんなのですね↓ 手前の緑のやつはホウキです。

で、朝食↓ ク○ールだけじゃなく、こんなメーカーのもありますよー。まあDNDDはコーンスープが好きではないので、飲んだのはトマトですけれど。

さて。腹ごしらえを済ませたら、クトゥブ・ミーナールに出発です。インド流道交法:割り込み・追い越し・横入りバッチコーイの自動車運転にも、もうさすがに慣れて来ました。いや、怖いは怖いけどね。

で、ぐんぐん走って、クトゥブ・ミーナールに到着しましたー。
クトゥブ・ミーナールは世界遺産登録がされている遺跡群です。大昔の王様がヒンドゥー教徒を戦争でやっつけた記念に、ヒンドゥー教の寺院をぶっ潰した跡地から再利用した石材でモスクを建造し、巨大な尖塔(現地語で「ミナレット」)までおっ立てました。いい性格してやがるぜ、キング。


ごみ箱はこんなのです↑ フタちゃんと閉めればいいのにー。
で、↓ が、例のクトゥブ・ミーナール本体。高過ぎて、先っちょが見えませんでした。

まだ距離があるので、塔を囲っているモスク伝いに近付いていきましょう。クワットゥル・イスラーム・マスジットとの呼称だそうです。

さて、このクワットゥル・イスラーム・マスジットに囲まれた ↓ の一本柱。何百年経ってもサビつかない不思議な鉄製の柱だそうです。

ヒンドゥー教の遺跡の残り↓ イスラーム教は偶像崇拝を禁止しているので、神像関係はしっちゃかめっちゃかに潰されてましたけど、このくらいの彫り物は残ってます。

↓壊されて、まあ壊してみたけど再利用するツテがなかった石材(元遺跡)。

さて、もーちょいとグルグル回っていきましょう。

↑この個室個室で、修業した僧がいたそうな。
個室からも見えますよ。クトゥブ・ミーナール。

↓天井はこんな感じ。

↓見下ろせばポイ捨て(菓子袋)。コルァ!

半壊した門をくぐって、

クトゥブ・ミーナールの根元に到着ぅー。


塔への出入り口。
実は塔の内側には379段の階段があり、天辺まで行ける仕組みなのですが、前に圧死事件(修学旅行生がぞろぞろ階段を上っていたところ急に電灯が切れ、パニックを起こした学生が階段をなだれ落ち、結構な死傷者を出した)があったとかで、今現在は立ち入り禁止。
「ああ、日本でもありましたよー。似たような事件」
「本当ですか? ディッカ」
「残念なことにね。
花火の見物客が、何人もそうやって死んだんだ。日本じゃ『将棋倒し』って言うんだよ」
「ショーギ?」
「ドミノ倒しの日本版だよー」
「わーお」
と、塔を見上げながら会話。高さは、72メートル半あるそうな。最初に作った時から、後継者がどんどんと増築して、ここまで巨大化したそうです。

壁面の模様は、コーランとか、イスラーム教的モチーフになります。
さあて、それでは続きまして、モスクへと通じるゲート(アライ・ダルワサ)を見てみましょう↓ 上の方のタイルがかなり剥がれてますけど、気にしないで無事なところを観ましょう。

中に入ると薄暗く、内装などはこのような感じですね↓


鳥の巣発見! 分かりますか? ↑
でもって向こう側に抜けて、イマーム・ザミンの墓から、↓

も一度、アライ・ダルワサを見上げると、やっぱり剥がれてんのね。タイル↓

わあ。アラーイ・ミーナールが映ってるような映ってないような↓

確実に映ってないだろこれ。
アラーイ・ミーナールは、某王様がクトゥブ・ミーナールを越える壮絶な巨塔を建造しようとしたはいいものの、土台のところで中断してしまい、残された残骸のこと。クトゥブ・ミーナールの土台は直径14メートル半で、アラーイ・ミーナールは24メートル半ですから、完成していたら実際すごかったんでしょうねー。

↑通りすがりの木のウロが絵に描いたようにウロウロしかった記念撮影と、通りすがりの衛兵さんの帽子飾りがニワトリのトサカっぽかった記念。
ちょっとした商店街にも立ち寄りました↓ 特段、購入もしませんでしたけど(身内がゴネたせいでだけどな)。


↓インド門を車窓観光して、

ラクシュミー・ナーラーヤン寺院がコレ↓

中に入って、ヒンドゥー教の祝福(眉間に、親指で赤い粉を塗り付けてもらう)を施されてきました。
内装は、外装に負けず劣らず絢爛豪華で、撮影禁止じゃなけりゃ連写レベルです。宗教施設なので、裸足で歩きまわらないといけなかったし。あと、靴が盗まれないように金庫に入れました(有料)。入れなくても構わないんですけど、誰かに盗まれて売られちゃっても責任は取れませんよって空気ですね。
そこを出たら、モーティ・マハールというレストランで食事。モーティとは「真珠」の意味です。写真とってなかったっけか? あれ?
まあ、食べ物・飲み物はいつもの顔ぶれです。各種カレーにナン、タンドリーチキン、ワインにビール。「うちのカレーの方がここより断然おいしいよ」「ああー。もし旅行があと一日あったなら、行く先はあなたの家だったろうに」とわざとらしい言い回しで会話しつつ(英語も日本語も母国語でないので、わざとらしいくらいが分かりやすいのです)、食事おわり。ごちそうさまでした!
そして道々、車内から観光した大統領官邸や各省庁がこちら↓


そして、通訳さん御用達の、DNDDが欲しがっていたナイフ屋に辿り着きます。
まあナイフ屋ってーか、そこらへんよりワンランク上の土産屋です。家具や置物、骨董品から宝飾品まで様々な品があり、お値段もそれなり。
DNDDが欲しがっていたナイフも、大・中・小サイズが合って、細工もそれぞれ違います。小サイズはペーパーナイフっぽすぎるから論外として、どうしよっかなー。
「うーん」
「ディッカー。これはね、柄がラクダの骨のはめ込み細工で。ナイフを抜くと、……ほら、刃の模様が全部、職人の銀細工だよー」
「むー。油膜のようで美しいですねー」
「わたしディッカのこと気に入ってるから、ここまで値下げさせるよー」
「そーだなぁー……」
「ドル払いなら、端数も要らないよー」
「うーん」
実は、ナイフの柄頭のモチーフが、キバ生やした象の奴にするか、サーベルタイガーの奴にするかで悩んでいました。サーベルタイガーの奴はかっちょええけど中サイズ、象の奴は大サイズ。どーしよっかなー。
と。ここで、しびれを切らした身内が口を挟んできました。サーベルタイガーの奴を手に取りながら、
「どうせ、こんなところに来るなんて滅多にないんだから、でっかい方に決めたらどうだ? 刃だってホラ、模様が、こっちより―――あれ?」
抜いたはずなのに刀身が無い。折れた。折った!
え? なにこれ弁償? と、ぎょっとして店員さんに振り返ったら、店員さんはさっとサーベルタイガー・ナイフを取り上げて、ニコニコ顔。不良品じゃねーか!
ええー? 象の奴も大丈夫かなぁ。と思いましたが、これ以上ぐだぐだしても生産性は皆無。抜き差しして状態を確かめ、象の短剣を買いました。わーいわーい!
と子ども以上にはしゃぎ回っていると、「ちゃんと包装する過程まで見届けなさい! 掏り替えられるぞ!」と身内から窘められる。そうだった! ここ、日本じゃなかった!
そして「お買い上げアリガトウゴザイマース」とばかり、チャイを振る舞われて、奥まったところにある骨董品コーナーを一周。フタ開いたらミイラが出てきそうな箱だの、呪文さえ知ってれば空飛びだしそうな絨毯だの、座ったら十日以内に死にそうな椅子だの、エトセトラエトセトラ……あ。こっちのチャイの方が、ショウガ効いてて美味い!
「そんなナイフ、買ったところで何に使うんですか。もー」と身内に問われたので、まさか正直に「わくわく感の肥やしにします」とも言えず、「絵を創作するモチーフとして重要です」と答えるDNDD。いけしゃあしゃあ。
「お前、確かアメリカでもそんなこと言って、ドラゴンのフィギュア買ってたろう……」と指摘してくる身内。ばれてたか。ちっ。
ちなみにアメリカ(ラスベガス)で買ったドラゴンのフィギュアはこちら↓ いーじゃん。かっちょいーじゃん。


そんじゃ、帰宅しますかー。
デリーの各所↓ 風船アーチは初めて見たかな。

あとは、ショッピングモールに行きました↓

まあ時期が時期だったので、それらしい内装ですね↓

マネキン達↓


大人の服のマネキンは首が無いのですけれど↑ なんでだろうか。
そして、身内が会社の仲間に日本の土産を渡すと言うので、オフィスまでくっついていくDNDD。日本産の化粧品は女性に人気とかで、コンビニで買ったあぶら取り紙をあげます。あとは皆さんで召し上がる用の菓子とか。ついでにDNDDも自己紹介して二言三言と話しますが、英語通じるの二人くらいしかいないんだよなー。まあ、そんな話すこともないからいいけどね。
でもって、アパートに帰る途中。
「なかなか良さそうな方々でしたねぇ」
「そうだな。外見だけでなく、中身が伴わない連中が多すぎるのが難点だがな」
「ほほう。具体的には?」
「出来ないことにもハイと従って、テキトーに済ませてやりすごす。だから便所の戸板が閉まらない」
「はい?」
「発注そのものからサイズが違うんだか、無視して取り付けるから、結局閉まらない。
だから蛇口をひねるとガスが出るし、エアコンの三分の二はダミーになってる」
「……それって、水道管と間違えてガス管をつないでて、エアコンはダクトを無視して頓珍漢な接続してるってことですか」
「そうだ。だって字が読めない奴が工事してるからな。
パイプをつなげと言われたから、パイプ同士をつなぐんだ。連中にとって、水が出ようがガスが出ようが、パイプはパイプだ」
「えー?」
「そうするしかないんだよ。字が読めないから分からない出来ないなんて言ったらクビになるから。
人が多すぎるんだ。いくらでも使い捨て出来る。良い例が、雨漏りだ」
「雨漏りとな」
「そうだ。年に何回か周期的に、スコールとでも形容すればいいのか―――とにかく途方もない大雨が降る。
となると、雨漏りする。ビルの中もビシャビシャだ。
この雨漏りと直せと指図するだろ。連中は直さない。
機材や重機を専門家10人使って修理するより、掃除夫を100人雇って掃除させる。
そっちの方が安上がりなんだよ。年に何回か単位なら。
そんな国なんだ。ここは」
「はあ」
「ああでも、ウチの英語話せてた連中はとびっきりアタマいいから問題ない。すごいぞー」
まあ、それなら大丈夫でしょけどね。身内の仕事的には。
さて。帰宅したら、アパート周辺を回遊してみましょう。さすがはインド的にはハイソ側の居宅。児童公園とテニスコートがありました↓ スポーツジムもあるらしいです。だからジャージを欲しがったんですか、あんた……

さぁてと、忘れ物はないですかー? これでインドとはオサラバですよー。
ここのゲートキーパーさんとも、これでお別れ↓ お世話になりました。

では、デリー:インディラガンジー国際空港から出発です↓ あー。出国審査の紙にまた記入すんのメンドくせーなー。

夕食に、空港の店で食べたカチョーリ↓ いわゆる、パイ生地の揚げパンです。お好みでケチャップを付けて戴きます。ちゃんとケチャップの左下にはベジタリアン表示がされてますよ!

でもって、空港内↓

ここでDNDD、スーツケースを引きずって、順番待ちをしてました。チケット点検のための順番待ちです。長いなあ。
案の定、DNDDの真後ろにいたちびっこが、グダグダし始めました。6歳か8歳か―――男の子なのか女の子なのか見分けがつかない、西洋人らしく美人カワイイ子です。引きずっている子ども用の旅行カバンが青い色をしているので、恐らくは男の子なんでしょうけど。
親は宥めるでもなく、テキトーにあしらってます。その子も慣れてるのか、自前で遊び始めました。リズムを付けてつま先を出したり引っ込めたりするという、ただそれだけの遊びだったのですが。
ピンときたDNDD、思わず自分もつま先を出す。
タ・タン! と続けて靴を踏みならされ、はっと顔を上げた子どもに、にやりとするDNDD。部外者の闖入に目をきらきらとさせて、タタタッと足を鳴らす子ども。即座に真似し返すDNDD。イエーイ。
子ども「イぃエーイ!」
はい友情OK!
こうして意味もなく友達となり、その子の頭をぐりぐり撫でまわし、親御さんの許可をとって写真に撮らせてもらいました。
後日、知り合いに見せびらかすと、「うあ。消臭力のCMに出てる子みたい」「天使すぎる」「なぜ拉致してこなかった」などのお褒めのお言葉を戴きました。もう2度と会わないでしょうけど、楽しかったぞ! 友よ!
そんなこんなで、その空港の水飲み場とごみ箱はこちらです↓

そして、上海:上海浦東国際空港から、上海:上海虹橋空港に飛びます↓ また飲んでます。DNDDDです。

その機内にて。身内が急に言いました。
「あー、無事に日本に戻れてなによりだなぁDNDD」
「はい? なんですか。今更しみじみと」
「だってインドのあの150キロとかスピード出してる車が事故ってたら、お前今頃は脊損(せきそん、脊椎損傷の略語)で半身不随だったんだぞ」
「そんなこと言ったって、ちゃんと保険はいってたでしょうに」
「入ってないんだ」
「え?」
「入ってないんだ実は今回。海外用の事故補償保険」
「ぶー! 何故に!?」
「その手続き、日本でないと出来ないから。わたしは日本にいる身内に託したんですが、どうにも手続きをしてくれなくて……」
「それこそ、何故にっ!?」
「『面倒くさくて』と……」
「てめぇえええぇぇぇあの親アアアァァァ!!」
DNDDの反省よりも、目と鼻先のグータラが大事かアアアァァァ! にしても、よかったアアアァァァ無事で!!
ところで、これは空港の自販機↓ 沈殿予防のためか、ペットボトルは逆さまにストックされていました。

で、東京:羽田(東京国際)空港に、タダイマーです! ただいま俺!
ってな感じで、インド旅でした。ここまでお読み下さった方、大変でしたでしょーに。どんだけDNDDのことが好きなんですか? ←冗談です(寒)
にしても、インド。めちゃめちゃDNDDは風土が合ってた! 太って帰ってきたくらいです! ってぇか、普段は焼酎とかウイスキーしか飲まない奴が、連日連夜にビールとワインを飲んでたら、そりゃ太るわい糖質的に!
あ。これが、問題の短剣です↓ 鞘と刀身に施されている銀色のウネウネが銀細工で、柄の白いのがラクダの骨!


税関で没収されるかと思った。DNDDのスーツケースを調べ出した空港職員を見た身内が、急に「没収されるかもしれない……わたしの上司は、土産のサーベルを『銃刀法違反です』と根元からバッキリ折られて、挙句に『銃刀法違反ですから』とパトカーで連行されたんです!」とか訴え出すから(上司さんの泣きっ面の蜂の境遇は憐れむに余りある)。
ちなみに、身内の口調は本当にこんな感じなんです。興奮する度合いによってタメ口と乱暴語と丁寧語がごっちゃになる日本語。DNDDの悪い癖でもあります。直さにゃー。
とりあえず。楽しかったですよ! インド! ってことで!