えーと。
 なんちゅーか、ついこないだの年末年始らへんに、トミーウォーカーという会社から「うちのゲームをノベライズする人になるマスター試験を受けてよ」っぽいメールが来まして。その「うちのゲームをノベライズする人≒ライター」のことを、トミーウォーカーでは「マスター」というらしくて、マスターを目指す試験をマスター試験というらしいです。

 まあ袖すり合うも多少の縁(えにし)だし、試験とか猟銃免許の時以来だから物珍しくていいかーと思いまして、ぽつぽつ2・3回やってたら、なんだか半端に受かった模様で。



 そこで、知りたいことがあります。

 そこのあなた。この試験の案内が来たのは、あなたの手によって、DNDDの存在をトミーウォーカーに推薦していただけたからなのですか?

 なんでこんなことを尋ねるかと申しますと、「DNDDが執筆するトミーウォーカーのゲームのノベライズを読みたい!」という方が、確実に一人は存在しているのかどうなのか知りたいからです。
 そんな方がいらっしゃるのであれば書くし、いないんなら別にいいや、と。そう思いまして。



 というのは、なんといいますか……
 俺が今現在、「DNDD(でぃーえぬでぃーでぃー)」としてこの「半熟春夏冬『蛇足々』(はんじゅくあきない『へびそくそく』)」を設営してまで筆を取っている「されど誰(た)が為の恋は続く」や「あたしの兄は、妹です。」以下、「精霊の守り人」2次創作のように、【無料で公開してもいいから、DNDDの妄想に住んでるこいつらを、わずかでも膾炙(かいしゃ)される存在にしてやりたい】という「そわそわ感」が、マスターという業務を行う中で、さほど生じなかったから、なんですね。



 トミーウォーカーというこのゲームのHPをななめ読みしてDNDDが理解したところによると、このゲームは、ゲームの参加者(プレイヤー)がひとりひとりキャラクターを作り、それをアバターとしてチームを組んだりなんだりして、ゲームの異世界を冒険するようです。んで、その冒険を文章に起こすのが、マスターと。

 試験を受けた際DNDDが指摘されたことを、ざっくばらんに要約すると、以下になります。

・キャラクターが日本国における法律違反をしている場面は、できる限り合法になぞらえる形で描写すること。
・キャラクターがゲーム内におけるルール違反をしている場面は、出来る限り合法になぞらえる形で描写すること。
・キャラクターの誤解・曲解となりかねないので、必要以上に個性やキャラクター設定を描写してはならない。
・キャラクターのえこ贔屓(ひいき)になるので、活躍する描写は当配分せねばならない。
・敵は、あくまで「敵」でしかなく、要は いちキャラにつき最低一匹ずつ蹴散(けち)らされときゃいいんだ蹴散らされときゃ。あれだ。ショッカー的な。イーッ!
・ストーリーもキャラクターも、深読みしてはいけないが、浅慮だってもってのほか。びば中庸。はらしょー中庸。
・兎(と)にも角(かく)にも、これは「キャラクターの『活躍譚(かつやくたん)』」であることだけは、一時たりとも忘れないように。

 …………。

 身も蓋(ふた)もないことを言うようですが、マスター試験を通じてDNDDが受け取ったマスターの役割は「ベルトコンベアの工場」でした。

 個々人が好き勝手に持ち寄った「材料(≒キャラクター)」を、「特定のベルトコンベア(≒冒険話)」の上で、いかにして「万人(ばんにん)に好まれる商品(≒当たり障りのない、ただし光り輝く物語)」に作り上げるか、という「工場(≒マスター)」です。

 困ったことに(前にどっかで書いたよーな気がしますが)DNDDが好きなお話は「珍味」なんですよ。
 大衆ウケするポピュラーな読み捨て列伝よりも、人を選びはするけれど、その誰かに何度でも何回でも暗記しても更に読み返してもらえるような、クセのある「珍味」なんです。

 んで。ぶっちゃけた話このマスターの仕事には、その「珍味」が地雷だと。参ったね!

 ところが、要はDNDDが「ベルトコンベアの工場」としてちゃんと稼動しさえすれば、いっくらでも書けるんですねコレ。
 キャラクターを添削(てんさく)して、それに基づいた行動も添削して、添削したものを冒険の舞台どおりに起承転結でドタバタさせ、難解な語彙(ごい)を平易にすれば、はい完成。
 実際、慣れればおおよそ二日くらいで書けました(試験に割ける時間がそんだけしかなかったとも言えますが)。それで生煮え合格っぽい連絡がきたくらいですから、真面目に性根入れてやれば、これからもやっていけるんだろうと思います。



 そこで、繰り返します。
 
 誰かが本当に本気で、DNDDがマスターとかいう立場から執筆したトミーウォーカーの小説を読みたいと思っておいでなのか?



 トミーウォーカーの経営陣のどなたかがネットサーフィンするうちに「あ? コイツそれなりに いんじゃね?」的なノリでDNDDをスカウトしてみただけなら、このお話は先送りさせていただこうと思っています。

 しかし、どなたかが「読みたいから書いて!」と切実に願い、DNDDをトミーウォーカーに推薦していただけたのであれば、DNDDは出来る限り応えたい。
 「DNDD」は、「俺」がいる以上に、読み手の「あなた」がブラウザの前にいるからこそネットに存在できている。その恩を返したい。
 その思いに、ウソ偽りはありませんので。

 「ベルトコンベアの工場」とか言ったせいで勘違いさせたかもしれませんが、DNDDはマスターという仕事を貶(けな)す意図は全くありませんし、むしろこういった制約の中にありながら誰もに夢を与えようと頑張るシナリオライターは、どんな不愉快な毒思想でも書いて売れさえすれば許される有名作家より、余程大変で素晴らしい仕事だと思います。いくつか提示された条件を生かさず殺さず最大公約数に叶える、なんて経験はDNDDにとって新鮮で、すがすがしく試験に取り組んだのも事実です。

 ただ、ひとりでも確実な読者がいないと「半熟春夏冬『蛇足々』(はんじゅくあきない『へびそくそく』)」を設営する並みの本腰はDNDD的に入らないし、入らないまま書いた文章をひけらかすのは厚顔無知にも程があるだろう、と思うだけ(笑)。

 だから、「読みたい」とおっしゃっていただける方が本当に存在するのか、この場を借りてお尋ねしたい。



 存在するのであれば、ここのショートメールからご一報ください。身の振り方を考えさせていただきます。



 いつも以上の長文・乱文で失礼。ブラウザバックで、お戻りください。



 ……でも試験だけなら挑むのワクワクするから、また何かのはずみで遊ぶかもなーDNDD(はた迷惑)。